ツアー・オブ・ジャパン信州飯田ステージの楽しみ方
ツアー・オブ・ジャパン信州飯田ステージの楽しみ方についてご案内します。
はじめての方にご参考になれば幸いです。
(あくまで独自の視点に基づいたものですのでご参考までにご覧ください。
また、情報は記事を書いた時点でのものになり、当日は変更となっている場合もありますのでご承知おきください。)
TOJ信州飯田ステージはTOJきっての山岳コースです。きつい勾配の上り坂と細かく繰り返されるアップダウンが選手を苦しめます。それに加えて連続カーブの下り坂は高い技術も要求されます。毎年、中盤に訪れるこのステージでの勝敗が、総合優勝を左右するとも言われてきました。リタイヤする選手が多く出る年もありました。
そんな過酷なコースレイアウトとは対照的に、例年、沿線にはピクニック気分で焼き肉を楽しみながら観戦する地元住民ののどかな様子が見られます(※)。その光景に華を添えるのがコースの随所にみられる見事な眺望。伊那谷と呼ばれる信州飯田は、中央アルプスと南アルプスに囲まれた風光明媚な場所にあります。開催地、飯田市のシンボルである風越山を眼前に、疾風の如く駆け抜けていく選手たちの姿は、とても印象的なものになることでしょう。
(※ただし、残念ながら2022年は観戦中の飲食を禁止しています。水分補給、個人宅、私有地での観戦方法は自己判断。)
そのようなことから、眺望の開ける標高の高い地点での観戦がおすすめです。最高標高地点の「山岳ポイント」(561m)は例年、山岳ポイント争いも繰り広げられる絶好の観戦ポイントです。2022年大会は感染症対策により、公認の観戦ポイントが設定されており、この「山岳ポイント」もそのひとつになります。
「山岳ポイント」は柿野沢区民センターという場所にありますが、少々わかりづらいことから、TOJ信州飯田ステージ組織委員会発行の「観戦マップ」を手に入れて向かわれると良いかと思います。
レース開始直前の9時40分頃には、チョークで選手に応援メッセージを送る「チョークイベント」が開催されています。そちらもおすすめです。
2022年、TOJ信州飯田ステージは南信州ステージという名前から改変されました。同時に、パレードコースとフィニッシュコースが廃止され、周回コース内で完結するコースレイアウトになっています。周回コース自体に変更はありませんが、スタートとフィニッシュ地点が周回コース内に設置されたことで、移動の範囲が狭まり、みどころをより観戦しやすくなったと言えます。
そのスタートとフィニッシュ地点は、下久堅小学校前にあります。下久堅自治振興センターの駐車場には「本部観覧エリア」が設けられ、大型モニターに映し出される映像とともにレース実況がおこなわれたり、オリジナルグッズ等の販売もあります。
スタートは10時を予定していますので、ここでスタートを見送った後、先述の「山岳ポイント」へ移動するか(2km以内)、選手たちの後に続いて300m先の公認観戦ポイントのひとつである「三反田三又路」で観戦するのもおすすめです。
移動は徒歩や自転車となります。自動車は駐車する場所が周回コース内にはありませんので、公認の駐車場(全部で5箇所)を利用されると良いと思います。天竜川沿いの旧フィニッシュ地点近くにある3つの臨時駐車場(松尾総合運動場、グランド駐車場、松尾浄化管理センター駐車場)からは周回コースまでシャトルバスが出ています。
シャトルバスは「水神橋」までアクセスするので、そこはもう周回コースとの接点ですから、たいへん便利が良いです。この場所から「横断ポイント」を経由してスタート&フィニッシュ地点までたどり着けます。おおよそ700mほどの登り坂ですので覚悟してください。
レースが始まる10時前の9時頃から交通規制が始まるスタート&フィニッシュ地点付近。また、沿線は9時40分からフィニッシュ予想の14時20分ごろまで長時間にわたり交通規制があります。水分補給の水はしっかり持参されることをおすすめします。
なお、トイレについては「山岳ポイント」「本部観覧エリア」ともに設置されています。しかし、その他の場所にはほぼありませんのでご注意ください。
最後に、公認観戦ポイント「TOJコーナー」をご紹介いたします。この観戦ポイントは例年多くの観戦者が訪れる天竜川沿いの場所になります。長い下りを下り切った最後に訪れるヘアピンカーブで、集団で差し掛かった際などに熟練の選手でも落車してしまう光景も、過去にはありました。